帝国データバンクはこのほど、全国企業対象の景気動向調査の2月分を公表した。同月の景気DI(0〜100、50が判断の分かれ目)は前月比1.8ポイント増の39.8で、3カ月連続で改善した。51の業種別では40業種が改善。同社では「幅広い業種で改善傾向となっており、国内景気は回復に向けて進んでいる」としている。
調査は全国企業2万3051社に行い、1万338社から有効回答を得た。
DIを10の業界別にみると、9業界で改善、「その他」のみ悪化した。
「サービス」は同2.0ポイント増の45.0。2カ月連続で改善した。「旅館・ホテル」が同1.7ポイント増の40.1と、2カ月連続で改善。「娯楽サービス」は前月と同水準の38.5。「飲食店」は同2.1ポイント増の37.8。
「建設」は同1.9ポイント増の43.8。震災からの復興需要や設備投資の増加、公共投資の期待先取りなどで、2カ月連続で改善した。
全51業種中では「旅館.ホテル」など40業種が改善。「家電・情報機器小売」など9業種が悪化、2業種が横ばいだった。
10の地域別では、全てが2カ月連続で改善した。このうち東北は同0.5ポイント増の43.3。2カ月連続で改善し、18カ月連続で10地域中のトップとなった。
県別では、沖縄が54.0で1位。宮城(50.9)は3カ月ぶりに改善し、2カ月連続で2位。以下、福島(46.3)、岩手(45.4)の順。
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